通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

マイクの向こうに存在するオーディエンスを意識しよう

It Worked for Me: In Life and Leadership

 

昨年は安倍首相が年末年始に読む書籍が複数明らかになっていました。私も、と信長の原理を2019年頭に読みました。中国メディアがそれら書籍の著者が左派とか右派だとか騒いだ為か今年は発表されなかったように思います。

 

ということで今年は官房長官が読んで参考にしているというコリンパウエル元国務長官の 書籍に手を伸ばしました。

 

日本国に住む一般国民には絶対に見えない米国政府内の機微について良く分かります。もちろん記者会見についてのストーリー展開もありました。

 

特に考えさせられたのは記者会見において誰が向こう側で聞いているか、という彼の見解です。物理的に座っているのは記者ですが、その向こう側には様々な利害関係者、国民、ひいては諸外国政府、その国民が聞いているというもの。

 

 

私たち通訳者は官房長官の大変な仕事とは比べられない程度の仕事しかしていません。しかし、会議において通訳を非常に多くの人たちが聞いている場合も、そうでない場合も、自分の目の前のマイク一本の向こう側ではその情報を頼りに必死に聞いている人がいる。その真剣度は記者会見のマイクにたつ閣僚に負けず劣らずであるべきで、とりあえず言語を変換するのでは足りない。聞いている人が理解できて初めて、通訳したと言えます。

 

今日もその想いを胸に、頑張りましょーう