通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

in the final furlong to the path that leads to where everything began 6/6

さて、これまでの振り返り最終章です。

 

2016年3月から2017年3月まで、コンサル企業にお世話になりました。2017年4月からフリーランスになります。

 

 

社内通訳は、通訳者をしていて唯一仕事をしながら成長させてもらえるポジションです。 フリーランスになったら一期一会ですから、自分の足りないところを勉強することで次回もっとできるようになって、皆さんの役に立てるようになっていく、なんてことはありません。決められた日時に行われた会議等一発で基本的には役に立たないといけない。

 

 

 

 

もとい、この1年間、トレーニングとしては師匠に言われた通り、リプロダクション、シャドーイングを8語遅れて行って、逐次通訳、同時通訳の練習を毎日していました。仕事の始まりがあまり早くなかったので結構夜遅くまでやっていました。

 

リプロダクションに関しては正しくおこなえば効果はあるので、これをやって本当に、、?と踏み出せない方はぜひだまされたと思って3週間、がんばってみてください。人間習慣を変えられるのは3週間だそうです。

英会話学校に勤めていた頃、外国人講師にトレーニングをしたり、制度導入にあたって説明をしたりすることが日々ありました。今でも覚えていますが、リプロダクションをやり始めてから半年経ったころ、マネージャーや外国人講師にMの話す英語が変わったと言われました。

 

そこから引き続きトレーニングを社内通訳になっても続けていたわけですが、私たち日本人がゼロから考える英語はどこまでいっても文法はあっている、ノンネイティブの英語にしかなりません。 リプロダクションを続けることによって、大企業のCEO, CFOが話す英語の話し方というのか、英語の思考回路というのか、うつってきます。初めはそんなこと言われても信じられませんでしたが、今はそれしか確実にある意味手っ取り早い方法はないだろうと思います。

 

この1年間ではコンサル企業では避けられないプレゼンが多くあり、クライアント企業の経営層向かって通訳をしなければいけないことが多くありました。最初の頃はもう本当に毎回冷や汗かいていましたが人間慣れてくるものです。私がついていたチーフクリエイティブオフィサーはデザイン賞も多くとる奇抜な外国人で、彼の話は聞いている経営層に問いかけ考えさせ、皮肉を言うことが多かった。拠点がいくつありまして、今期の収益がどうで、資産価値が目減りし、、というファクトでフラットな話ではなく、物事を概念レベルで語る人で、かつ話すと止まらない人でした。ここで英日逐次通訳は鍛えられたと思います。ただ止まらない彼に耐えられたのは、リプロダクションをやっていたからです。

 

日英同時通訳は政府が平日2回行う官房長官記者会見の練習のみで鍛えたと言っても過言ではありません。

 

フリーランスになってからもトレーニングとしての骨格は変わっていません。やる内容をその段階その段階で少しずつ負荷をかけて変更して、日進月歩、いや一進一退の時もある毎日です。