通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

フリーランスの世界

社内通訳をやめてフリーランスになったら冷たい世界なのかもしれないと構えていました。こんな内輪で喜ぶこともないし、毎日会って声をかけてくれる人もいない、とにかく通訳をして帰ってくるだけ、と。

 

情けが入らないパフォーマンスベースの世界という意味では冷たいですし、そこは以前の認識と変わりません。逆に良いパフォーマンスを出すことでまた今回も、と声をかけて頂く幸運なこともあります。

 

フリーランスは基本的に1人で動き回り他の通訳者ともお客様ともこんにちは、さようなら、ですが、温かい世界は都度感じることが出来ます。

 

何マイルも離れていたのが信じられないくらい『前回の続き』のようなお客様もいらっしゃれば、

笑ってしまうような感動の再会に近いお客様もいます。

お客様と1つのチームになってピッチをし、案件獲得を目指す熱い現場も、あります。

 

もちろん淡々としている仕事もあります。通訳をして帰ってくるだけ、という。

 

でも私が聞いていた話から勝手に思い描いていた通訳の世界とは少し違った温かみを、そして社内通訳とはまた違った温かみを、感じられる世界です。社内通訳のように本当に昨日の続きでまた顔を翌日も合わせるという日が続くことはないので、気持ちの切り替えがとても大切になります。次は全く違うお客様なので。

 

とはいえパフォーマンスベースというところは変わりません。ずっとお願いしていたからまた次もという保証はありません。前回上手くいったからといって今回上手くいく保証はありません。

超一流になるのは才能か努力か?

は読んだことある方多いと思いますが、ある一定の水準で仕事が出来るようになって負荷をかけないで続けているとむしろ技能は落ちていることが書かれています。スポーツの世界も、医師の世界も例外なく。ということは通訳も同じです。過不足なく仕事が出来ていてそこに負荷をかけなければ、技能は落ちていくんですね。

今日も気を引き締めていきたいものです。