通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

ぼーっとしよう

今この本を読んでどう休むべきか、少しでもパフォーマンスを上げるために研究中です。Financial Timesでも何度か(それ自体注目されているということだとおもいます)取り上げられていました。

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Rest: Why You Get More Done When You Work Less (English Edition)

 

通訳を生業にしていると、常にお客さまのための勉強がついてまわります。これは無条件で勉強するべきことです。言葉だけ訳していても伝わらないので、理解を深めるために勉強します。

 

そのうえ、自分のためのトレーニングをしたい。新聞を読んで英雑誌を読んで単語を覚えて、読書もして。

 

そんなことを言っていると、休む暇は普通にありません。だから、パフォーマンスが上がらないんです。いっぱいいっぱいな人はパフォーマンスは上がりません。

 

なぜか。私は個人的に、通訳という作業はクリエイティブだとずっと思っています。ロジカルな作業に見えますが、真反対です。一つの言語を違う言語で、ベタ訳ではなく意味が通るように話すというのは、一から文を自分で作るので、通訳が話す文章の美しさはその人のクリエイティビティにかかっているからです。

 

クリエイティブにものを考えるにはスペースが必要です。脳にスペースが必要です。長らく言われてきたことですが、クリエイティブな世界で働く人達は脳がぼーっとする隙間を大事にしています。サボっているのではありません。

 

通訳も同じだろうと思い、検証すべく上記の本、読んでいます。まだ途中ですが、面白いです。やはりスペースが必要だということは分かりましたし、ずっと机についている人よりも休むことをしている人の方がクリエイティブ思考が高まるようです。

 

 

 

 

大きな仕事がありました。一つ案件終わって、そのラスボスまで4時間空いていました。(ゲームやったことある方はご存知だとおもいますが、ラスボスとはラストボスといって、ゲームの最後に出てくる最強のモンスターのことです笑)

単語リストを眺めて、クイックレスポンス出来るかやってみたり、声を出して通訳の練習も出来たかもしれません。

でも、今述べてきたようなことを最近念頭において生活していたので思いきって何も持たずに街に出かけました。買い物をして、友達と電話し、カフェでゆっくりして、itoyaでかっこいいペンを見つけ、一時間前に現場に戻りました。

 

集中できる度合いがアップしましたし、その結果リテンションもいつも以上に効いて、たぶんアスリートがいうゾーンってあんなだったんだろう、と今思います。

 

と同時に、普段どれだけ集中していないものか考えさせられました。

 

 

詰め込んで必死に勉強してトレーニングすればどうにか伸びる時期もあります。

 

一度軌道に乗ったら、そこは見直してみてもいいかもしれません。必死にトレーニングして仕事をしていればパフォーマンスが素晴らしくなる、という方程式ではないんだろう、と最近感じています。