通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

..exquisite.

美しく勝たなければいけない...

 

 

仕事中に聞いた言葉です。

スポーツも通訳も同じだと思います。

 

高いレベルの選手の志というものは、この試合で勝つか負けるか、ではなく

勝つことを前提としたどう美しく勝つかに集中しているものだと知るきっかけになりました。

 

通訳も同じではないでしょうか。

 

通訳をすればいいというものではないといつも思います。

聞いた人にとって、どう聴こえるか。

例えば「しかしですね」と聞いた時に、however と言うとします。

どう、howeverと言うか。人によって分かれます。

「しかしですね」と聞こえたから急いでhoweverという音を口から出したところで、本当にそんな言い方だったか、ということを通訳者としては考えたいところです。

 

言い方、声の調子で聴こえかたは相当変わります。

発音が綺麗かそうでないか、ではありません。

 

通訳することに忙しくて、知らぬうちに言葉から言葉の変換になってしまっているとき、私は、その通訳は美しいとは言えないと思います。

伝わる通訳だから美しいんじゃないでしょうか。

 

言葉を変換して口から音として出せばいいんではないんですよね。

 

話された内容、ノートに残っている内容を出そう、という中身単体に集中する頭になってしまうと、スピーカーの語り口調や雰囲気、などのソフトな部分が消えてしまうものです。

 

スポーツのように勝ち負けとはっきりしていないのが通訳ですが、自分に通訳出来るかドキドキするところを越えて、美しいで賞を来週も目指します。