通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

英語をきちんと聞きましょう

英語から日本語への通訳に関してですが、通訳学校で、そして当然現場ではほとんどの人は当たり前すぎて言わないことがあります。

 

英語の構文を理解して聞いているかどうか、という点です。

 

通訳していない時は誰もが分かっています。

英語は単語の羅列を見れば検討がつく言語ではないことを。

何がどこを修飾していて、否定をしていて、、

漢文をぱっと見たら、なんとなくは意味がとれますが、正確な意味は勉強しないととれません。それと全く同じです。

 

聞き取れたと思っても通訳したら意味が違うのは、その握りが甘いんだと思います。

一瞬で構文を理解する訓練をするといいと思います。

それには、リプロダクションです。サイトトランスレーションです。

これで解決します。

 

リプロダクションは単なるリピートとは異なります。出来たら同じ単語を用いて、その人が話した内容を理解して、再生することです。違う表現を使って再生してもいいですが、自分の表現が増えません。

 

私が記事で謳っているサイトトランスレーションは、スラッシュをいれてそこまでを訥々と訳していくものではなくて、「ペーパー上同時通訳」と言った方が正確かもしれません。頭からどんどん出していきつつ、次の文に、句に、目を走らせて止まらずに訳します。このとき、目のスピードは出来るだけ、一定に。高速でなくてもいいですが、普通の速度の日本語で訳せる程度で目を動かします。それ以上ゆっくりにすれば返り訳をしたくなりますし、本番の速度についていけなくなります。 

 

1#だ——————と流れる英語を理解することなく普段から聞いていたり、

2#自己検証のトレーニングをせずに仕事で同時通訳を繰り返している場合、

一度リプロダクションやサイトトランスレーションをして自己検証する時間を、日曜日の朝に作ってみることをお勧めします。

 

1#の場合、

意識が高い人は、英語をたくさん聞かなきゃとポッドキャストをなんとなく聞いていたり、分からなくても何となく英字新聞を読んでいたり、頑張っている人に多いんじゃないでしょうか。分からなくても次に次に進んでいく習慣がついていると、意味が取れなくても流されるのが普通になっていきます。かつての私はそうでした。。通訳学校中は主にリプロダクションでそこの習慣は変えられました。卒業してからはサイトトランスレーションをプラスしています。英日同時通訳が以前より苦しくなくなりました。

 

 

2#の場合、

逐次通訳であればノートが残っています。事後検証ができます。同時通訳は録音されて一般公開されていない限り、聞けません。自分がどれだけずれていたことを言っていようが、パートナーは気づいても重大なミスでなければその度修正しないので現場で消えていきます。だから本人は痛くありません。お客さんにしてみれば、痛いです。お金を頂いていて通訳をしている場合トレーニングが必要な理由はここにあります。そうはいっても通訳はそのときそのときの人の言葉を話しているので、100%理解しきれない時はあります。だからこそいつになっても研鑽が必要なんですよね。

 

 

構文理解していく中で必要であれば文法書で確認したり、英作問題集*に取り組んでみるといいと思います。忘れている構文や、意外と使えるのに使っていない構文を思い出せます。

 

英語を聞き逃さないためにも、集中力が鍵を握ります。

時間がいくらでもあると私たちは永遠に時間をかけてしまうので、(パーキンソンの法則)時間を区切って、勉強するのがおすすめです。

 

和英標準問題精講 (標準問題精講シリーズ)を使っています。構文の説明が丁寧で、レベルも簡単なものから難易度の高いものまであって、脳のストレッチに気持ちいいですよ。