通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

同時通訳は相手が聞き取れる速さで

基本的に通訳者は同時通訳の際、スピード調節出来ません。助手席に乗せられているので、ハンドルは握らせてもらえません。

 

しかし、スピーカーが速いからといって、通訳者も話すのが速くなるか?基本的にはそうなります。スピーカーが速くて自分が見合わない速度の場合は、情報が大体漏れています。が、いろんなケースがあるので一概に、鈍行の通訳がいけないとは言えません。

 

ただ漏らすまいとして、かなり早口のスーパー快特になってしまう場合も、なんのために仕事をしているのか考えないといけません。以前はそのあたりの機転が効かず、とにかく遅れないように、と、舌もついてきてくれていた為に、英語を結構な速さで話しているときがありました。

 

あるとき海外の友人に通訳しているのを聞いてもらったことがあります。すると、聞き取れん、聞こえてくるが情報が取れん、と。

 

 

スピーカーがそれだけ情報を言ってるから落とすわけにいかないんだと話すと、

 

友人は、「通訳のジレンマはそこにあるだろうけれど、相手が情報をつかめない速さで通訳して、そもそも意味あるのか?」と。

 

今思えば、聞きづらく、疲れる通訳だったんだと思います。

 

速く話すのであれば相当滑舌よく、イントネーション、抑揚に工夫をし、早口ながらもポーズを入れながらでないと、聞いている人は本当に疲れるんですよね。以前にアナウンサーである先生の授業を受けた時、そうおっしゃっていました。海外のニュースアンカーでさえ訓練をしないとあれだけ速く話ながら分かりやすく伝えるのは難しいことなんだ、と。

 

通訳者として聞いて出すことに必死になりがちですが、そもそもなんのために通訳をしてるんだか、思い出さないといけないです。