通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

無意識に出来る感覚を、範囲を広げる


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参考

Frontiers | Efficient foot motor control by Neymar’s brain | Frontiers in Human Neuroscience

 

ネイマール選手が足を動かしてボールを扱う際、その他のプロサッカー選手よりも使用する脳の範囲がずっと少ない。

 

仕事でリサーチしていた過程でたまたま知ったことです。

 

ネイマール選手は足で...ボールをどう動かすか考えていないその分、他のプレイヤーの動きを見る...どこにスペースが空いているか...確認できる

自分を変える習慣力 (Business Life 1)

 

こんなところにもネイマール選手のことが書いてありました。

 

これって通訳と同じと思って読んだのを覚えています。

 

 

 

はじめは通訳学校にいって、多くの人が英語が出来ることと通訳が出来ることは違うという洗礼を受けるわけです。

 

通訳するとはどういうことか。

身体をもって学習します。

言葉を変換しても伝わらない。

伝えようと思っても分かってたつもりがスピーチを全く覚えていない。

自分の英語力のなさに、日本語力のなさにがっくしきます。

 

こうしたこと一つ一つ、意識をして出来るようにしていく。もちろん完成は一生しませんが。

 

はじめのうちは全てが大変な作業です。

英語を、日本語を虚心坦懐に聞くことから、

ノートを取って、

かつ記憶をし、

それでいながらわかりやすくアウトプットし、

同じような表現を使わず、、

 

 

いつしか無意識で出来るようになってくる部分が増えてきます。通訳学校に通っているうちにそういう部分は増やしておくことが大事だと思います。仕事を始めたらクライアントの理解というタスクも加わるので自分の能力面での脳への負担は軽いに越したことありません。

 

 

スポーツをやったことがある人はわかると思いますが、考えなくてもあるべき位置にバットを、ラケットを持ってこられるようになるまでは、反復練習と実地練習との積み重ねです。

 

 

 

ネイマール選手と通訳者がしていることは同じです。

同時通訳をどうやるのか、どんな英語をどんな風に出したらいいか、意識しません。耳から音が入り始めたら勝手に口と脳が回転し始めます。と同時にクライアントの表情を見て、話の内容やスピーカーの話し方、状況に合わせて話し方を変えながら自分が今出した英語の、日本語のチェックをして、時にはそれを修正をし、と同時通訳をしながらも色々なところに留意します。

 

最近も先輩と話をしましたがトータルで聞きやすい通訳をするためには、いっぱいいっぱいではそれは叶いません。通訳していますがパンパンなことまで伝わります。

 

 

 

無意識で出来る範囲を広げていくこと。

それが意識出来る範囲を広げることにつながります。

終わりのない挑戦ですね。