通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

ABC

基本が侮れないのはどの仕事でも同じです。

 

通訳の中でも基本単語、基本的な言い回しが侮れないのです。

 

なぜ侮れないかというと、私たちは頭の中で『これは大丈夫』『これは言える』『これは使える』と思っているからです。

 

筋肉もずっと使っていると硬くなります。マッサージをしてストレッチをしてもみほぐすことが大事です。

 

それと全く同じ事が通訳者の頭の中と、舌の上で起きます。たまには簡単な表現のクイックレスポンスをしたり、英英辞典で元の意味を肌感覚で確認するなり、ノートに書き出してみたり、してあげる必要があります。

 

基本という意味では、仕事の準備も同じです。クライアントの資料が手強いのではありません。意外と私たちが手強いと思っている固有名詞などの単語でつまずくのではなく、そのつなぎで、おっとっと、となります。クライアント専門用語に関しては私たちがalert出来ているからです。フラグがたっている状況です。

 

検討しているとか、議論の余地を残さないような人選をした、とか、そういう普通のことです。こういうところでウッとなっていると専門家たちの議論においていかれるのです。

 

この話題で、この関係者なら、この状況なら、このスピーカーなら、どんな動詞、形容詞を使うかも想像して準備すると、通訳がとても楽になります。

 

どんな緊張する案件がきても、脇をしめて冷静に想像をし準備をするのは意外と集中力を要します。集中していなければ冷静に様々なことを想定できないからです。

 

人によって集中の仕方は違います。

 

基本的な単語をクイックに書き出したり思い出したり、そういう『超』普通のことを点検することで、地に足がついた仕事が出来る感覚はあります。