通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

英語の理解

英語力、通訳力、といいますが、何を意味しているのか。

 

端的に言うとどちらも理解力と発信力のことだと私は思っています。通訳は、それを違う言語で発信することです。

発信力についてはまた次回以降。

 

理解力は、

相手の言うことを正しく理解することです。

 

日本語でも意外と難しいです。人の話をバイアスなく聴くということは。自分がまっさらでなければいけません。背景知識が効いてくるのはその後です。自分のもつ背景知識にはめて、相手の話を聴こうとしてはいけません。それは、聴いていません。耳が自分都合の音として聞いているだけです。スクリプトが後で出るような仕事をやっているとよく分かります。

 

そして外国語を正確に聞き取るには、リスニング力が必要です。聞き取る力です。つまり、音と意味をマッチさせて、自分の持つ単語と構文知識を相手の話す英語になぞらせて、聴いていきます。

 

ここでよく単語力がないから聞き取れないという話があります。もちろん通訳をするのならば単語は相当数知っていないといけません。

 

通訳をするのならば、わざわざお金をかけて日本に来て通訳をつけるくらいの地位にある人達が話すレベルは理解出来る、単語力が必要です。理解、だけ考えれば、ワーキングボキャブラリーでなくても、理解出来ればかまいません。だからこそインプットを増やさなければいけないのです。

四の五の言わずに本を読め、といいますが、通訳者を目指すなら、そして通訳者なら当然とにかく耳から目からたくさん仕入れることです。

通訳者であれば、もしくは目指すのであれば、英字新聞の大体を辞書なしで読めることは前提だとおもいます。なぜなら、新聞は大衆向けに書かれたものであり、一定の教育を受けた方なら誰でもストレスなく読める水準で書かれているので、ネイティブなら『知っていて当たり前』レベルの一つの目安にはなると思います。

 

Japan News

http://the-japan-news.com/

 

The Japan Times

https://www.japantimes.co.jp/

 

この二つはキオスクやコンビニで購入出来ます。

 

リスニングが正確に出来ない理由はいろいろあると思いますが、

速さについていけない

大量に聴くことに慣れていない

は、日本に住んでいる私たちにとってはよくある話です。

 

速さについていけない場合やり方はいろいろあります。

一つには、スクリプトがある話すスピードが速い音源を用意して、諦めずに数回は聴きます。どうしても分からない箇所があるところは粘りすぎず、すぐにスクリプトを見ます。

それを何度も音声に合わせて、意味も理解しながら音読します。

 

二つめ。リプロダクションです。聞き取れて理解できなければ再生出来ないのですから恰好の練習方法です。少し聞き取れなくても諦めずに1度で聞き取って再生する耳の根気がつきます。何度もやって完成させる、のではなくて、1度で全て完璧に再生する覚悟が鍵です。

 

個人的にはリプロダクションをやっているうちに気づいたら結構速くても聞き取れるようになっていました。

 

そして速さについていけない方はもしかしたら、リーディングに偏りすぎているかもしれません。どんなに自分に厳しくしても、目は左に戻れるし、スピード調節出来ます。しかし音声は待ってくれません。

 

ゆっくりなら出来る、は通訳になりません。そしてアウトプットが分かりやすかろうとも正確に英語を理解出来ないならば、正確な通訳は不可能です。

 

逐次通訳で日本語だけ聞いていれば分からなくても、二カ国語分かるお客様はそれに気づきます。パートナーの通訳者も気づきます。同時通訳で重大な聞き間違いをした場合は、メモを出してくれるかもしれませんが、逐次通訳では『聞き取れてなかったんだな』で終わりです。

 

量に関しては、何を言っているのか分からない英語をひたすら聞いたところで絶対に、聞き取れるようになりません。上にあげた練習をとにかく繰り返すその積み重ねで量を稼ぐことが1番確実です。