通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

英語にふれる機会などについて

日常生活の情報収集に日本語の新聞だけでなく、英字新聞を購読すると圧倒的に質のある英語に触れる機会が一気に増えます。

どんなに忙しくても(購読すれば当たり前ですが)容赦なく毎日届きます。デジタル版で読んでいる時もありましたが、紙の方が目に優しく、物理的に存在しているとやはり読みますね。だらしない私にはぴったりです。そしてやはりデジタルと比べて新聞紙の何がいいかって、その新聞社が考えるニュースのプライオリティ、つまり世界の出来事をどうとらえているかが一発で一目で分かります。

 

何紙かとってみると、違いが分かります。

日本語の新聞でも、例えば読売、朝日、日経、毎日では力をいれている部分が大きく違います。つまりどの新聞を読むかで、読者のニュースに対する見方が形成されるということですよね。恐ろしい。ただ以前ご紹介した

Factfulness: Ten Reasons We're Wrong About The World - And Why Things Are Better Than You Think

にもありましたが、得た情報を鵜呑みにせず知見、見聞を広げていく意味はここにあります。

 

日本で読める英字新聞にはThe New York Times, The Japan Times, Wall Street Journal, The Financial Times, The Japan Newsとありますが、皆それぞれ注目する頻度が多い地域や出来事に特徴が表れています。このブログで以前にも触れましたが私自身も何紙かトライしてきました。今現在The Financial Timesを購読しています。自分が納得のいく新聞を読めばいいとおもいますが何紙かとったあとでのメリットを感じるので幾つかあげさせてください。


f:id:leogirl:20190529163424j:plain


 

まず、物理的にサーモンピンクで目が疲れない!(それを一番に挙げるダサい読者は私くらいなものでしょう)

そして、地域(北米、アジア、ヨーロッパ、アフリカ...)、分野(政治、国際、社会、経済等々)のかたよりがありません。確かにFTは金融関連のニュースが多いイメージですがそんなことはありません。しかしもちろん企業、金融、市場関連のニュースも確かにしっかり網羅しています。ファンド系のニュースは定期的にFTFmという別紙でまとまってニュースが届きますので勉強になります。

 

そして週末に楽しいのがFT Weekendです。Lunch with FTというコラムは著名な方々とFTのコラムニストがランチをともにしながらインタビューするもので、毎週惹かれています。このような本にもなっています

Lunch with the FT: 52 Classic Interviews (English Edition)

 

他にもアート、映画、書籍、ガーデニング、住居、スポーツ等々、週末も飽きません。

 

また安倍首相や副総理をはじめ、他国の首脳級も寄稿していて、FTがもつ影響力が計り知れます。つまり、首脳級がターゲットとする読者たちはFTを購読している層に存在しているということですよね。

 

英語表現についてはThe Economistに比べれば日刊紙なので非常に読みやすいです。コラムには骨のあるような記事もありますが。

 

新聞の使い方は学習レベルや求めているものによって異なるので一概に言えません。が、新聞であれ雑誌であれ、普段から様々な記事でサイトトランスレーションを癖にしておくのは通訳しない人であっても、有益です。

 

英語を頭から日本語にしていくという不自然な作業に慣れますし、慣れてくると自然な文の出し方を思いついたりします。そうした形で普段から英語に触れていれば、英語が聞こえてきて『分からなかったらどうしよう』という、心のハードルは外せます。

 

ただ、読みながらサイトトランスレーションをするということは自らスピード調節出来るし、発音は自分の頭の中の発音なので、速い英語には対応出来ません。きちんと訳せたとしても速さに対応出来ないのでは、本番役に立ちません。

 

速さになかなか対応出来なくて聞き取れない、通訳が追いつかない、という場合は、自分がその速度で録音しながらシャドーイングする、その速度で音読する、実際に速い音声で通訳してみる、など自分の身体をその速さに放り込むことが必要です。

 

一般道路を走っている車はいきなり首都高の流れには乗れないのと一緒です。首都高を走れれば一般道路も速度を落として走れます。