通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

天才レシピ

天才とは何か

 

成功に必要なのは才能か、努力か?

常に議論となる話題で書籍が絶えません。

それは、どうせ努力しても才能のある人には叶わない、と思いつつ、努力をしさえすれば成功するんだったら自分次第、と思うのが人間だからなんでしょう。

 

日本語訳では「天才とは何か」ですが、英語タイトルはTHE GENIUS CHECKLIST- Nine Paradoxical Tips On How You Can Become a CREATIVE GENIUS

 

このタイトルからも分かるように(paradoxicalの部分)、天才を作るレシピはこれです、と断言できる一つのセオリーがあるわけではないようです。そしてクリエイティブ分野(音楽家や詩人、画家など)と科学者、数学者等を対比して天才の作られる過程を検証する本です。

 

この本はまさに「天才」に特化して様々な角度から検証している点で、他とは違う一冊でした。それから遺伝やもって生まれた才を否定していません。その場合にはその才をどうやって花咲かせたかの検証にまで踏み込んでいます。

 

遺伝か環境か?

兄弟構成は?

IQが高いか否か?

精神異常か否か?

早咲きか遅咲きかの違いは?

完璧主義か失敗の繰り返しか?....など

 

そしてご存知の方も多い「一万時間の法則」

この法則が普遍なものかどうかの検証も面白い。

 

改めて思ったのは、通訳は学問的な面もありながら創造的な面もあるということ。細かいことはこの書籍に譲るとして、通訳者としては『自らの才を生かして技術や知識を出来るだけ早く獲得し、残りの時間は様々な分野への関心、知識を広げること』が鍵だと思いました。実際は「技術を獲得」したからといってそれで終わりではありません。創造的な面を伸ばしていくためには(他の分野、知識への)「開放性」が鍵になるようです。

 

この本では完璧主義いう議論にも展開しますが、思ったことがあります。通訳だけではありませんが、

最小限の労力で成功の可能性を高めたい人は...一つの原稿を繰り返し修正する場合、一体どこでやめればよいのだろう。...どうなれば「これで完璧だ。次に進もう」 と言えるのか

 まったくその通りだと思います。

だからこそピカソもそうであったように、

最低条件を満たすことを考え、完璧主義は放棄する。...成功のための基準をすべて最大限満たすことは考えない。..量産するのだから、なかには完璧なものもある

わけです。 

質より量、という議論は的外れですが、質を目指す量が必要だということですよね。

凡人でも才がある人達が成功していく過程で真似できることはたくさんあります。何も知らずにゼロから苦労するよりもずっといいですもんね!

 

一万時間の法則はマルコムグラッドウェル氏のこの本で広まりました。

天才!  成功する人々の法則

 

彼のポッドキャストも本当に面白いです。 

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