翻訳された書籍を読むといつも思う。
熟語が多い。
だからなんだ、という方もあるかもしれないけれど、単純に、わかりにくい。スッと入ってこない。本当に深く理解している人の話す言葉は分かりやすい。通訳にもそれは言える。
長井鞠子さんがNHK番組の中で
増大する、増加する、よりも大きくなる、増えるといった大和言葉の方が本当はわかり易いはずだとおっしゃっていたのは通訳者であればご存じの方は多いと思う。
たとえば
scientific 科学的な
という訳が辞書にはある。
でも翻訳されたものを読んでいてつくづく思うのは、品詞に基づいた昔覚えたような訳を省みずに使っていると通訳を聞いている人もわかりにくいんだろうなということ。