通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

単語帳を作ることにかんして。

通訳の仕事を始めてすぐは、エクセルで50音順に並べた単語帳を作っていましたが、最近はもっぱら手書きです。

 

綺麗に書かないことがコツです。

関連する、もしくはこの文脈だと出そうだという単語は思いつけばポンポン書きます。

これは書かなくていいだろう、いや一応、、とかの迷いも脳みそを余計に忙しくさせるので、思いついたら知っているものも書きます。

知っていると思っていてもいざ、出てこないのが人間です。

 

ただ何度も出る確率が高いものは蛍光ペンで引っ張るなり目立つようにしておいたり、固有名詞だけは赤で書くとかそれなりに工夫はします。

 

単語帳はどうせ見ません。(どうせ、なんて言うと律儀な真面目な通訳者に怒られそうですが)

単語帳を作るプロセスが全てです。脳みそに入れば良い。単語帳にあって、脳みそに入っていないものはどうせ使えません。

 

綺麗にそろえて書いても記憶に残りません。

綺麗に書いてあると、風景になってしまいます。

 

単語帳を作るのは目的ではなく、頭に準備させるための手段にすぎない。

 

 

これは仕事が終わったときも同じだと感じています。本当は、手書きの単語帳をエクセルに打ち込んであとで検索出来るようにしておけばあとが楽です。

 

でも脳みその中の記憶はその整然としていない単語帳の上で形成されたので、単語をエクセルに50音順にまとめても、「あなた誰でしたっけ?」になります。

 

井上ひさしのように本やら紙やらで自宅の底が抜けない事を祈るのみですが、あるときから全部ペーパーで取っておいて、関連する仕事が来たら引っ張りだしています。

 

なんとも非効率的な話ですが、脳みそにとってはそれが「効率的」な気がしています。