通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

Don't dwell on it

通訳、簡単ではありません。

逐次通訳、同時通訳どちらも大変な労力と大変な準備を伴います。

だからといって本番ミスしないかというとそんなことはありません。

逆に、前もって知らなかった情報でも聞いているのと同時にスッとわかって訳せる時もあります。

 

保証がない世界です。

そしてある有名な通訳者もかつて話していましたが、ペイしないんですよね。

つまり最も効率的にガッポリ稼ぎたい人は通訳者に向いていないかもしれません。

だって1時間の電話会議であろうが、30分の会談であろうが、準備は正比例しません。

1時間の会議だって予備知識をつけるのに半日かかることも、1日かかることもあります。普段の仕事のクオリティを上げるために休みがとれればさらに勉強することもあります。が、そこには報酬は発生しない。

だから通訳することが楽しい人でないと通訳はやっていられない。

決してネガティブな話をしているのではなく、しみじみ、私は通訳が好きなんだろうな、とふと思うことが多いからです。

最も効率的にたくさん仕事を入れて、極力準備時間を短くしていれば、通訳のクオリティは下がることはあっても上がることはないというのが、わたし個人の実感です。

たくさん仕事をすればするほど「百戦錬磨」の通訳者になれると思いますが、自らの通訳をふりかえって何が足りないのか、どこをつつけばもっとクオリティが上がるか考える時間がありません。まあでも、お金を差し置いて人生語れないので、言うは易し、、とはこのことだなとは思います。

 

 

ただ一つ思うのは、うまくいっても「あっそう」くらいがいいし、間違えたり聞き取れなくても、なぜかを追求したら、あまり引きずらないことだと思います。

引きずっても口から出した通訳はもう引っ込まないのだし、凹んでいる時間があるならどうしたら良くなるかを考える方が「効率的」だと思います。