通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

パーフェクトな環境はこの世に現れない

同時通訳をしていると、まあいろいろある。

 

マイクに向かってスピーカーが話していてもしばらく生声しかかすかにしか聞こえなかったり、曇っていたり。

 

ブース側で問題があったり。

 

通訳者の近くに出口があって出入りが断続的にあったり。

 

ブースの目の前を参加者が横切ることも。

 

通訳者が安心して「実力を発揮」出来る案件なんてあり得ない。

subject toってやつだ。

 

Brexitどころではない不透明性に常につきまとわれ、

外部環境にさらされ、

Xファクターが多すぎる。

 

予想通りに事が進まなくても流して仕事をする。

 

外部変化にそのたび気を取られていたら、通訳は難しすぎる。

 

集中していてもむずかしいのだから。

 

いま例えば通訳学校で、クラスメートの咳払いが頻繁で、クリアに音声が聞き取れない環境でイライラしながら通訳訓練させられているとしたら lucky yooou! 

 

そうした障害物が入っての通訳のクオリティも、また自分の実力だから。

 

雨が小降りの中で肩に傘を挟みながら中腰で初めて聞く話を逐次通訳するくらいの環境クオリティをいつも見積もっていて、ちょうどいいと思う。いつそんな状況になってもおかしくない。みんなその人物が何を話しているのか知りたいだけだから。通訳者の労働環境は四の次。

 

環境がパーフェクトになるのを期待しても、ずっとこない。