通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

リプロダクションと逐次通訳

疲れている時にはこんな簡単な一文さえも出来ないのか、と思うほど、集中力と理解力が必要なリプロダクションです。

 

甘いものでも食べて頑張れる時は、3文、4文と伸ばしてみたり、もしくは風景が見えやすいもの(話されていることが想像しやすいもの)の時は、4,5文と伸ばしてやってみます。

 

リプロダクションをやってもやっても、あんなに「分かる、分かる」と聞きながら思っていたことがスムーズに口から出ないことはよくあります。

 

1文目が出ればどうにかその先がつながる可能性が高いので、文章の冒頭は覚えておきます。

コツは、2文、3文と聞いている間に文の冒頭はなんだったかたまに一瞬、振り返ること。

面倒くさいプロセスに思えますが、これと全く同じことを逐次通訳の時にもします。

 

 

スピーカーが話している間、分かる分かると思ってノートを取りながら聞いています。終わった瞬間に3、4ページノートをめくりなおして訳し出そうとした時に口が開いたまま『ちょっと待てよ』と1.5秒くらい考える。『どんな言いだしだったっけ。なんだろうこのノートにあるマーク』と、その時は分かっていたはずのものが分からなくなることも、人間だからあります。

 

だからノートを取りながら、話を聞きながら、かつ、たまにはそのスピーカーがどんな調子で話を始めたかを思い起こす。そうすることで、スピーカーが話し終わった瞬間に話し出すことが出来ます。

ノートをめくり返して、自分の分かって取ったはずのノートを「読んで」『えーっと』と通訳を始めると聞いている人が不安になります。「この通訳さん思い出せるのかしら」「大丈夫かしら」

 

 

話を聞きながら、うまい話に流されないように、どのようにその流れが始まったのかを時折思い出すことが大事。

それがリプロダクションで練習出来ます。