通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

the weight it carries

本にはこれまで本当に救われてきた

歓びがあるとき、楽しいときは響かない言葉の森も、ずーんと重く響いて包まれて、その重さでストンと落ちる

 

新訂 徒然草 (岩波文庫)

 

出口治明氏が軽い現代の本を読んで解決する悩みなど悩みに入らない、と。ある著書の中で述べています。大企業の会長でも社長でもない私はそんな深ーく深く悩むことは滅多にありません。でもきっと古典だからこそきっと響くものがあるんだろう、とこれまでトライしてきました。古典を読んで分からなかったら自分がアホだと思え、とも同氏は述べています。

 

ということで本棚にあった徒然草

効く薬を見つけた気がしました。道を分かっている先生の言葉です。

 

双六の上手といひし人に、その手立てを問ひ侍りしかば、「勝たむと打つべからず。負けじと打つべきなり。いづれの手かとく負けぬべきと案じて、その手を使はずして、一目なりとも遅く負くべき手につくべし」といふ。

道を知れる教へ、身を修め、国を保たむ道も、またしかなり。

 

つまり、勝とうとするなと。負けないように、負ける瞬間を一手でも遅らせる。

 

 

そして徒然草第一段「いでや、この世に生まれては」を読んですっきりします。納得し、気にかけていた対象のレベルの低さを知り、品位を落とさずにいることの大事さが、重く重く響いて、その重さでストンと。悩みは解決。

 

岩波書店のものでなくても今はいろいろ出ています。本屋で見かけたこちらは、かなり読みやすいです。

徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)