通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

インプットのたのしさ

野蛮人の読書術から始まって、トランプ・シフト これからの世界経済に備える14のことで今週は終わりそうです。

ある書籍で紹介されていて面白そうだと思った本を読んで、その著者の関連の本を読んで、という風に芋づる式に本を読むのも楽しいです。

 

野蛮人の読書では財界の名だたる方々との対談形式で各々の本の読み方、選び方、おすすめの本が挙げられています。この本を読む前から出口治明氏は読書家ということは存じ上げていましたが、この対談の中で一番印象に残ったのでリサーチして、本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)を読みました。彼の本に対する世界観を知ることが出来ますし、本を更に読みたくなりました。自分が触りしか知らないことが多すぎるし、一度チャレンジして挫折した古典の大事さも身にしみました。半藤一利氏との対談で明治維新とは何だったのか 世界史から考えるがあります。読み始めて、出口氏が半藤氏の幕末史 (新潮文庫)を読んだことが一つのきっかけでこの対談につながったことを知って、先に幕末史を読み始めました。

 

今読んでいるトランプシフトの著者である塚口氏の本を初めて読んだのは一流の投資家は「世界史」で儲ける。日経の書評欄で知って金融の勉強に、と思って読み始めたのですが歴史のくり返しを例を挙げて分かりやすく書かれていたのでもう一冊、とおもって読み進めてみています。

 

 

読書だけしていれば知識が広がって通訳がしやすくなるわけではありません。知識があっても、スピーカーの英語と日本語を理解して、自らの日本語と英語で再生する力がどのくらいあるかで通訳力は決まると思っています。けれども、普段から自分とは離れた世界や業界のことをよく分からないながらに母語で集中して聴く、読むことに慣れていないと、それを違う言語で理解したり、違う言語で自分が話すことは到底無理な気がします。

 

 

 

最近になって日本語の理解度が深まった気がします。(今でもよく分からないところは戻っては読んだり、普通にします)つまり、通訳という仕事を通して集中力、読解力がついた気がします。通訳を始める前も本は好きでよく読んでいましたが、(興味もない分野の)資料を、通訳者として、読み込んだり人の話を聴くときの集中力は普段とは比になりません。

 

 

インプットをたくさんしたからアウトプット(通訳)が伸びるだけでなくて、

アウトプットである通訳をしてインプット力が伸びるという逆方向。

つまり、「アウトプットのため」があるからインプット力が高まる。

 

インプット力を高めたかったら、読み終わったあとに、聴き終わったあとに、誰かに伝えるつもりで取り組むといいのかもしれないですね。