通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

同時通訳は待たずに出して、遅れても慌てない

同時通訳の話。

 

英語から日本語、日本語から英語、どちらにしても聞こえてきたらあまり間をおかずにどんどん出していくのが基本的にいい。どんどん、と言ってもサイトトランスレーションとスラッシュリーディングが違うように、文の頭から不自然に訳していくわけではなくて、左から右に聞こえて情景が理解出来たところから、どんどん、出すということ。よく分かっている分野だと思って「こういうことが言いたいんだ」と綺麗に自分の日本語に寄って訳すと、漏れる。しかも幸か不幸か「わかった」と思って訳しているから、漏れていることに気が付かなかったりする。聞き手がいることは常に意識しなければいけないのと同時に、聞こえてきた情報を出来るだけ落とさないことも、同じくらい大事で、その二つのバランスのとり方が肝。

 

 

どんどん出すことにしていると、(わたしの感覚は)日本語であれば20~25語くらいだろうか、英語であれば15語くらい、遅れてくると「あー遅れ始めた」と感じる。でも「遅れた」と思っていても、ちゃんと聞いていると意外と巻き返せるものだったりする。だから遅れてきても慌てない。もちろん同時通訳と言ったって本当に同時にやっているわけではなくて、スピーカーが口にしたことしか話さないわけだから少し遅れて発話している。つまり常に遅れて話しているわけだけれども、「だいぶ先行かれた」感があっても、慌てない。