通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

出口のシェイプを決めるのは通訳者 

簡単な通訳業務なんて存在しない

それぞれに難しさがある

自分がまさに通訳最中はどのくらい難しいかは考えないけれど

 

ある人の発言を瞬間的にとらえて、違う言語にする

相手が反応して発言する

それにまた返事がかえる

テニスのラリーのように続く人の生の会話

 

ニュアンス伝わるようにウィスパリングをする

ウィスパリングというのは外国人一人に対して日本語で話されたことを小声で囁くことなのだけれど、これが、難しい

この難しいは英語で言うとdifficultの類ではなくて challengingやthrilledが近い

的確さと速さ、即興力が求められる

言い方を考えさせられる

それに出来るだけ日本語との時差はなくしたい

オチがある話を話されたら、聴いている人の笑顔が欲しいタイミングがあるはず

聞いている方ももちろん正確に理解したい、でも『このタイミング』で知りたいがあるはず

 

人の会話ってそうですよね

なんでもタイミングってあります

言葉がまだ生きている、熱いうちに通訳をしないといけない

素早く、的確に、ニュアンスも、言い方も

 

弓矢のようにヒュンヒュン行きかう会話に通訳者として入るときは

日本人Aになった直後に外国人Bになり、日本人Aになる

 

通訳者として仕事をしている限り、「この方が日本人だったら、英語スピーカーだったら、なんと言うだろうか」を常に忘れない

話す人の言葉の最終出口を任されているということ

 

だから重い責任を胸にしつつ、フットワークを軽く。