通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

ばっちこい

通訳学校で代講で何度かお世話になった先輩と同じ現場へ。現場では何度か一緒でしたが先日同時通訳ブースへ一緒に入ったのは初めてでした。

 

2015年秋くらいだったかな。アメックスCEOのインタビューの同時通訳を初見でやり、その時に頂いたフィードバック覚えていますがボロボロでしたね。当時以来コメントして頂きました。うれしかったです。

 

 

ここ一週間で感じていること。先日先輩との話題にもあがったことですが、

現場に放り込まれて必死に泳いでいるうちに、なんとなく分かるという感覚。

英語から日本語への同時通訳をここのところ集中的にやっていて楽になってきました。ゆるやかなフォームが出来てきたような感覚。自分のフォームにスピーカーの英語が飛び込んでくる感覚。

以前は包丁握りしめて「どこからどう料理しよう」状態でした。

 

通訳の作業は依然として楽ではありません。一生楽になることなんてありませんたぶん。

でも自分の待ち構え方、処理の仕方、のフォームが出来たことで、余計なことを考えなくてよくなったので楽になりました。

 

そうしてオーディエンスとスピーカーとの質疑応答がかみ合うことも常になってくると、そのフォームの確認になりますよね。確証がもてずに訳を出さないといけないこともたくさんありますけど。

 

そういう意味では同じ現場に連続して行くのは、半分検証と確認が出来るので有難いのです。

 

 

一つ前の記事で書いたように『このやり方で大丈夫』は、動いている言葉を相手にしている以上、どこかで破綻しますよね。だからゆるやかな、フォームです。

 

そして先輩と話していたのがまさしく「これが正解」はないよね、ということ。荒く言えば「伝わればいいからね」と。どう処理していくか、はベテランの通訳者を見ていても色々あって、自分のフォームを見つければ良いのでは、という話もしました。オーディエンスはスピーカーが何を話しているのかを知りたい。そのニーズを満たしていくのが通訳。

 

通訳は動だから、このやり方、その話し方、これで行こうと「静」を決めてしまうと、バランスを崩す。

一輪車やスケートボードと一緒です。