通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

人間の仕事だから

Mさんですよね?お声を聴いていてそうかなとおもって

 

 

大勢いらっしゃる中で声を聴いてご挨拶頂いたことはすこし衝撃的でした

半年前にパナガイド同時通訳のお仕事でお世話になった方でした。

うれしかったのと同時に、身が引き締まったのを覚えています。通訳を聴いている方がいるんだ、と。

 

それは、誰も聴いていないだろうと思っているということではありません。私が通訳という仕事に、同時通訳を着席している方何人もが聴くという仕事に慣れていないんだと思います。

 

数社で社内通訳者として同時通訳をやったときも、聞き手の顔がすべて見える距離に私の体がありましたし、逐次通訳も、基本的に聞き手の方たちは通訳者の体と対する形で座ってらっしゃいます。

 

自分の体が聞き手と話し手のそばに物理的に存在しないながらも、声だけが存在しているというのは、通常の同時通訳者の心の風景なんでしょうね。

そんな風景にまだ慣れない新参者のわたしです。

 

でもだからこそこの仕事で顔を見て挨拶をかわしたり、ちょっとした会話をしたり、ヒューマンタッチな瞬間は嬉しいなあと思うし、精神的な距離が近くなる気が勝手にしています。