通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

いまから『追加』しよう

通訳は逐次通訳も同時通訳も、一発勝負。

その場で、キマらなくても、決めて勝負しないといけない。

当然、後になって『こうしときゃよかった』『なんであんな言い回ししかできなかったんだろう』とか『やっぱなんかだめだな~』とかね、考える。

 

最近自分で驚くくらい昔の記憶が突然よみがえってきて、私を苛めた。

 

もう今では『昔』になってしまった通訳学校での惨めな通訳をして

自分なにやってるんだろうか

なんでこんなことしか言えないのか

どうしてもうちょっとスムーズにできないのか

と思っていたときのことを、

髪を乾かしながら思い出したりする。

 

そういうときは、オイオイ考えるな、と思えば思うほど考えてしまうのが人間の性質ということも忘れていたりする。

 

そういう時はとことん行くとこまで落ち込めばよくて、落ちるところまで落ちたら、あとは上がってくるしかない。

 

通訳に限らないと思う。仕事をしていれば、そんなことはいくらでもあると思う。政治家も言ってしまった一言が傷口を広げて、火消しに追われることだってある。

 

生きている以上、私がコントロール出来るのは今どうするのか、何するのか。

今は1秒後には、過去になる。

今を一生懸命やって生きていくことでしか、過去のやり直しは出来ない。

通訳も同じなのよね。

Deleteボタンは使えないから。

口から出たものは、『追加』することでしか修正出来ない。

 

 

通訳者は引きずらない性格が良い、とか

終わったことは深く考えない、とか言うけど、

どうでもいいと思っていない限り、

考えてしまうのは仕方がないと思う。

 

考えてもいいと思う。

考えて考えたら、もう考えるネタがなくなる。

そのプロセスを経てやっと、『どうでもよくなる』。

 

でもだいじなのはそのプロセスなのよね。