通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

Your efforts will handsomely pay off

小学生のとき、ピアノのコンクールに出ました。

 

舞台の袖で待っているとき、わたしの心臓は壊れるんじゃないかと思いました。耳から心臓の音しか聞こえませんでした。

 

 

次に覚えているのは、演奏が終わってお辞儀をして顔を上げたら家族が聴衆の真ん中から手を振っているのが見えたこと。

 

 

どうやってあの若さであれほどの緊張をふりほどいたのか、覚えていません。でも無事に南関東大会で優勝しました。

 

 

 

つい昨日のことのように感じる通訳エージェントのオーディション、待合室で一人でぽつんと待たされているとき心臓の音しか聞こえなかったのを覚えています。

 

立って、スーツのジャケットを羽織り、通訳はなんのためにするんだ、と思いました。

 

 

『英語が、日本語が、100%明瞭性を持って理解出来ない方々へスピーカー代わりに話す役割だ。

 

聞こえてきたことを今まで通りやればいいだけだから。』

 

まあでもこれはオーディションです。それはそれで現実でした。この子は、こんな感じのレベルだと幹部に判断される場です。

 

 

『まあ、どのくらいのものか見てもらおうじゃないの。頑張りません。背伸びしません。

これが私です』と。

 

 

こう思いました。

 

 

オーディション始まったら緊張していませんでした。オーディション中、『そうか等身大で、いつも通りのことをしようとすれば、緊張なんてしないんだ』と思いました。

 

 

うまく出来るかな?と思うのが、緊張する原因です。うまくやろうとしないでいいのです。いつも通りが、うまいのです。(本番前は、ナルシストでいいのです。否、そうでなければ自信のなさが外へつたわります)それをいつもよりヨイショと背伸びしようとした瞬間に、身体の神経のバランスが、感覚が崩れます。これまで考えることなく出来ていたことが、出来なくなります。考えないことで、感覚がオートフォーカスのように、ピッとあうのです。

 

 

大勢の聴衆の前に立つ仕事に行くときはいつも、7歳で緊張に勝っていた自分を思いだし、出かけます。

 

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