通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

can you tell?

以前にGRIT紹介しました。

数ヶ月前には翻訳版が書店に山積みになっていました。

不屈の精神 × 情熱 - 通訳者Mのブログ 

 

ハイパフォーマーはなぜ出来上がるのかがテーマです。

 

世界トップクラスの選手、

技能で稼いでいるパフォーマー、例えばピアニストやマジシャン、通訳者も入ると思います。

 

 

 

こうした種類の人たちはdeliberate practiceー目的を持った練習、を欠かさないとあります。そして、deliberate practiceはeffortfulー努力を要するのであり、less enjoyableー趣味の延長とは言えないのだ、とあります。

 

 

 

 

私は英語が好きで、もっと勉強したいという程度の動機で通訳学校に入りました。プロ通訳者を目指す人たちが通う処へ、そのような比較的軽い動機で入れて頂いたことを、今でも感謝しています。もちろん、通訳学校もビジネスですから、生徒の数は多いほどいいわけなので、私のような人も少なくないのではないかと思います。

 

 

 

これまでの私の信条として、好き、という気持ちが常に自分を押し進め、気づいたら上達している、がありました。これは間違っているとは思いません。歯を食いしばって英語を勉強している人に比べたら、もっと、と楽しんでやっている人にはこなす量では勝てません。

 

がしかし、この数ヶ月で私の意識は変わってきました。プロがいる世界に足を踏み入れて、目に見えないバーが頭上にこう、いくつも引かれているのが見えるのです、感じるのです。

 

楽しみで来れるのはこの世界の入り口までであり、この世界を奥深く歩んでいくにはそれ以上のことが必要だと肌で感じるわけです

 

目的を持った練習というのは、TO DOリストにチェックを入れるほど簡単な話ではありません。納得するまで潜るのです。納得するまで伸ばすのです。

 

分かりやすく言えば、転んで擦り剥いた膝にマキロンを容赦なくかける感覚です。

 

出来なくて目を背けたいのに、その出来が納得できないがゆえに、嫌になるほど自分と勝負するわけです。

 

 

 

それでいて何事もない顔をしているプロなのです。

そのバーを感じられるかどうかなのです。

常にそのバーがあることを感じられるかどうかなのです。

 

 

技能だけでなくて精神の修行も必要なんだと思わされるこの頃です。