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通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

どうしたら緊張しないか。

通訳者でいる限り、人前でその場勝負の商品を提供しなければいけません。うんうん唸って何回もやり直しをしてからスムーズな美しい訳を出しても、決して美しくありません。

 

 

通訳とは不可逆的な作業でもあります。一度出したものを消すことは出来ず、修正するには追加するしかありません。

 

 

通訳は即興スピーチと似ています。セリフはすべてスピーカーが話してくれるので、違う言語にするだけですが、即興で分かりやすくすっと耳に入るように聴衆に話す、という意味では似ています。

 

 

 

通訳パフォーマンスの良し悪しには様々な要素が絡み合っていますが、『緊張』と深く結びついていることに誰もNOとは言えないと思います。

 

 

通訳者という仕事をやり始めて、この辺は常に自問自答してきたところです。

どうしたら緊張しないで実力が出せるだろうか、と。

緊張する度に、考えてきました。

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なぜ緊張するのか?

 

→「うまい通訳だと思われたいし」

→「失敗絶対出来ない..」

→ということはいつもの自分よりよく見せなきゃいけない

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まず一つ目。通訳者本人がどう思われるかは、仕事中は考える必要ありません。そんなことを考えているから集中出来ないのです。うまい通訳かどうかは聴衆が決めることであって、コントロール外です。この段階に来てうまい通訳をしたいと思うのはtoo late 

→自分の仕事を全うしよう、と思うことです。通訳者で言えば、スピーカーが話したことを聴いている人に伝える、それだけ考えればいいんです。そうすれば自然と目の前のことに集中出来る。

 

二つ目。失敗は、します。振り返って、結果として失敗がなかったね、ということはありますが、ロボットではないのですから失敗する可能性も一定程度あります。この段階に来てロボットのように正確性100%を狙うこと自体、i am wrong  you are wrong 

→自分の仕事を全うしよう、と思うことです。上のコピペではありません。本当に重要なことなんです、自分のやるべきことに集中するというのは。自分の仕事に集中していれば、失敗しても、しかけても、途中で素早く軌道修正出来ます。

 

三つ目。

→別によく見えなくてもいいじゃん。等身大で戦えばいいじゃん。よく見せようとしていても結局、等身大で戦っているんですもん。普段やっていないことは本番でやってはいけません。普段やっていることの延長に本番があります。

 

 

とにかく緊張していることに動揺しないことです。人前できちんと仕事をしようと思っていれば誰でも緊張はします。手に汗をかくのも、人間がまだ猿だった時代に襲われた際、素早く木に登れる為なようです。汗はふいても出るでしょうね、本能だからね。

 

 

 

自分でもつくづく思いますが、「今」に集中するとはそれだけ難しいことなんでしょうね。 

 

日々精進しませう。

いえい