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通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

プロ準備科

前回から英語歴のさかのぼりを始めました。

 

プロ準備科の1年ではまだ英語学習と通訳訓練どちらも並行してやっていた感覚でした。その1年で徐々に通訳訓練できる体制になっていったと思います。もちろんまだまだ英語力は伸ばしていかないといけませんし、プロ通訳者になって10年生き延びても英語力を伸ばさなくてもいい、日本在住通訳者がいるとは決して思いません。

 

前回書いた静的から動的な英語力にこの2015年1年間で移ったのは、リプロダクションをやってきたことが実を結んできたのだと思っています。リプロダクションは聞いたものを全く同じように繰り返すこと。一語一句合わせてやる方が、自分の使えなかった英語が使えるようになる為、スピーキング力向上につながると思っています。

 

記憶保持力に重きをおけば少し使う単語が違っていても良しとする、は別にいいんですが、自分の英語フィールドにおける守備範囲を広げたければ一語一句同じように繰り返す方がいいと実感しています。

 

このブログではリプロダクションについて取り上げて何回か書きました。

リプロダクションの意義は、やればわかるよ、ですが2つあります。

 

1ひとかたまりにつかめる世界が広がる(記憶保持力が高まるということ)

2理解した世界をネイティブらしい勢いのある、止まらない英語で自分の口から表現できるようになる(スピーキング力があがるということ)

 

 

「こういうことが言いたいんだ」よね、をつかんで、それをもう一度自分の口で表現すること、話すことが通訳だという考え方が染みついたのも、この1年でした。

 

 

 

 

何事もそうかと思いますが、「これをやったから伸びた」はないかもしれません。

リプロダクションやり、シャドーイングやり、逐次練習して、同時通訳練習して、The Economistを読み、日経を読み、関係する知識を増やす読書をしてきました。どこかでシナジーが起きて、ある時ひょこっと出来るようになっていて、ある時アレっと簡単に感じたり、と思ったら、難しくて打ちのめされたり、その連続です。

 

 

意外と、普通に聞こえると思います。なんだ、特別なことやってないんだ、と。その『「普通」を、どこに効いて練習しているか意識をしながらひたすら繰り返す、何も考えない』が、2015年私のmantraでしたね。だからよかったんだと思います。ここで重要なのは、どこに効いているかを意識することです。人それぞれ出来ないところは違います。巷で良いと言われている練習をしていて、自分のどこに効いているのか考えて、もし頭で考えてみて自分であまり意味ないかも、と思ったことは大体それは当たっています。

 

 

 

野球で言うとこれ全部ひっくるめて「素振り」ですね。本番近くなってから一生懸命バッティング練習しても遅いわけですよね。普段から当たり前の当たり前でやっていることは本番ではギリギリいつも通りできるか出来ないか、です。それも2015年学びました。授業前まで120%やっていって、授業中100%出来るか出来ないか、くらいでした。

 

 

とにかくこの1年はいろんなネイティブの言い回しやその速さ、話している内容につい ていけず、毎回目がくるくるしていました。正直、最初は復習しても誰か別の人の言葉をとりあえず話している感じ、理解している感じでした。自分の口から分かって日本語でも英語でも話している感覚というのはあまりなかったですね。でも器を作ればそこに必要なものは流れ込む、そういった感覚でしょうか。見せかけでもいいから、それらしく聞こえる訳を、英語を自分の口から出す、その繰り返しの1年でした。