通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

すごーいって無意識に言ってませんか?

この本*の右端『言葉にできないことは、考えていないのと同じである』

を見て、私だ、と思いました。

 

逐次通訳なら少しは考える時間ありますが同時通訳をやっていて言葉がスパっと出てこないことがあります。以前鶴田知佳子先生の講演に行って印象に残ったのが、『いくら通訳者がスピーチを聞いてなるほどね、と思えても何も意味がないんです』

 

私的なことなんですが社内通訳をしていてFワード、下品な言葉を連発されるとさすがに疲弊します。カジュアルな場面ではよく遭遇します。それこそ『それしか語彙ないんですか?』って思ってしまう自分がいたりして。。

 

話題を戻し、、

 

この本を読んだとき、もう少し自分の思っていることを内側でどういうことか引き延ばして意味を考えるようにしよう、いい訓練だから、と思うようになりました。詳しいこと知りたい方は是非購入し読んでください。すべての日本人が読むべき本だと思います。

 

 

例えばスパゲッティを口にして、おいしい、と思う。

おいしい以上に色々考えている自分がいるわけです。うまくソースとパスタが絡んでるな、とか舌全体にまろやかなキノコの味が、、とか。でもおそらく、なんとなく面倒くさくて言い慣れている「おいしい」を言ってしまう。空を見上げて、「あーきれい」と思う。思った瞬間に「綺麗以外の語彙はないの?」って自分に対して思う。美術館へ行って、「すごいね」しか言えないのは嫌です。素敵な彼と美術館へ行ったら何が、すごいのか語り合いたいのです。

 

 

通訳者であろうがなかろうが、文筆家、ニュースキャスター等々、言葉を扱う職業に私がついている限り、言葉、大事にしたいです。

 

*

「言葉にできる」は武器になる。