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通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

逐次通訳の鍵

怒涛の1週間が過ぎました。

文字通り、かなり忙しく通訳で緊張する場面が多かったので家で夜勉強することさえままならない1週間でした。

 

今社内通訳、役員秘書という形で今勤務しています。外資系企業なので海外オフィスから顧客や、役員が来ることも珍しくありません。先週はアジア太平洋地域CEOが来日しており、全社会議でスピーチをする際に通訳をしました。

 

美しいイギリス英語。話しだすと止まらない。ノート3、4ページ分一気に話します。

 

 

会議が始まる前からイギリス人らしく皮肉ジョークがポンポン飛び出す。しまいには、『すごーく速く話してすごーく長く話して、どのくらい通訳出来るのか試すね』

 

 

.....やめてー!

と思いつつ、負けず嫌いの私はThat would be greatとか言ってしまいました lol

 

 

演台に立って逐次通訳をしながら思ったのは、

思いをつかまえて、共感する=その人の気持ちになることが、鍵だということ。

 

彼の話していることに入り込んで、マイクを持って話している(通訳している)のは本当に気持ちよく、挙句の果てには社員の方々に言われました。「どっちが主役だか分からへんかった、Mr.Sがお前の通訳してるみたいやったよ」

 

スピーカーの言いたいことがつかめて訳せている時は『そういえばこう言ってたよな』と訳しながら後から確認する、感覚。メモも取るけども、思い出そうとして思い出せない芸能人の頭文字をヒントで言ってもらう、くらいの感覚。おもしろいなと思ったのはスクールの教材で同じことをやっている時に必ずしも、それが出来ないんですよね。話されている内容にも依るんでしょうけど、そこが万遍なく出来るようにしないといけないですね。

 

思いをつかまえて、共感することが鍵と言いましたが、必ずしも100%納得せずに通訳していることもあります。どういうことだろう?と思いながら通訳すると、当事者同士は分かりあっている、ということも結構あります。

 

そうなると、第二の鍵は『自信をもって話すこと』なのかしら、と。内容が合っていることが大前提なんですけど、自分が分かっていないことを通訳するときというのは結構冷や汗ものです。自信あるのに意味分かっていないのだから。それでも当事者が分かりあえている場面を見てきて、推測がほぼ確信に変わりました。