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通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

向かってくる球を見るのではなくて、感じる

一度すでに内容を理解した決算説明会の教材をやると、スピーカーの話している世界が「見える」。自分の訳が世界にうまくついていっているのが分かります。15分くらい続けていると軽く’ハイ’になります。遅れたら、筋を見失ったらどうしよう、と思いつつ、くらいついて訳をのせられると楽しいからでしょうね。

 

前にやったものを完璧に出来るようにする。これが「出来る」っていうことなんだ、と身体に染み込ませる。初見のものをたくさんやるより、やったものを完璧にしろ、というのがコーチの教えです。コーチというのは私の通訳学校の先生のことです。

 

初見のものはそんなに出来ないだろうから、どんどんやって現状(どのくらいヤバイのか)を把握したほうがいいんじゃないノ?って思った時期もありました。

 

でも野球もテニスの選手もバットやラケットを出す時に、考えてないんですよね。身体が正しく反応しているだけ。考え過ぎれば過ぎるほど、いつものパフォーマンスが出来ないと読んだこともあります。※ 

 

コーチの言う「来る球を見るのではなくて、感じる。ソレを打ち返すんだ」。

この一言に通訳上達の真髄があるのでは?

 

英語を聞いて、理解して、訳すわけですからもちろん、頭脳(知識)は前提として必要です。ただスピーカーの話している内容を理解を超えて感じ、日本語で出す。この「感じ、日本語で出す」部分は、プロ選手が素振りを何百回も毎日やるのと同じに、反復練習をやることでしか培えない。

そういうことですよね?

 

 

※マルコム・グラッドウェル著 第1感「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

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