通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

通訳

スピーディーに、簡潔に

逐次通訳も同時通訳も、全ての情報を綺麗にまとめて一文で出そうとする努力は大切ですが、大抵分かりにくくなります。 同時通訳であれば、日本語に追いつかなくなって途中で文章を捨てるという最悪のケースがあります。捨てるなら単純な文章で情報を出してい…

英語をきちんと聞きましょう

英語から日本語への通訳に関してですが、通訳学校で、そして当然現場ではほとんどの人は当たり前すぎて言わないことがあります。 英語の構文を理解して聞いているかどうか、という点です。 通訳していない時は誰もが分かっています。 英語は単語の羅列を見れ…

通訳現場/学校における身体のいたわり方ー夏編

みなさま夏も真っ盛りですがいかがお過ごしでしょうか。 水分と共に塩分を!とあちらこちらで耳にすると思います。 私は塩分の強い飴に、水を飲む派です。 スポーツドリンク系の甘い水分を摂ると私の場合、食欲の調整が難しいようで、ずっと座って仕事をして…

日英逐次通訳

英語から日本語にするとき、意味をつかんで、日本人であれば話す話し方で通訳をします。英語の文章構成通りには話しません。 日本語から英語も全く同じですよね。こういう日本語を話したから、その文章を英語にすると、、とやっていると、単語数は多くなるし…

いつも100%集中して緊張していこう

どの仕事も人を助けることに繋がります。だから私たちはその対価として報酬を頂いています。 通訳も例外ではありません。 その重みは、お客様の社会的地位も、お客様の人数も、録音されていなくてもされていても、社内通訳だろうがフリーランスだろうが、本…

緊張に、さあ来い精神をプラスしよう

緊張しないんですか、とよく聞かれます。 毎回緊張はしています。緊張していないとミスするので、緊張は通訳と同じ、必要悪です。 たぶん緊張から楽しみへ変えるマインドが大事なのかもしれません。 どうしよう、上手く出来るかなと思うと自分のパフォーマン…

プラスの種は明るみに出さないことで芽が出る

お客様からのプラスのフィードバックは、通訳者の耳に必ずしも届く必要はないなと最近知りました。お客様が思っても口に出さない場合、エージェントまでは伝わっている場合、どちらもあります。 そして何かのきっかけで聞こえてきたり、指名でお仕事を頂いた…

正確で疲れない同通を目指そう

同時通訳を情報も落とさず、相手が不快でない速さでするためには、意味の通訳が必要になる。 常にそのタイプの通訳をするのはまあ難しい。でも努力することは出来る。 そのためにも正しく単語を覚えて増やす必要がある。どんぴしゃの単語はないと思っていて…

同時通訳は相手が聞き取れる速さで

基本的に通訳者は同時通訳の際、スピード調節出来ません。助手席に乗せられているので、ハンドルは握らせてもらえません。 しかし、スピーカーが速いからといって、通訳者も話すのが速くなるか?基本的にはそうなります。スピーカーが速くて自分が見合わない…

同時通訳の流れを、自分の理解不足を理由にとめない。

日本語から英語への通訳は、ネイティブ日本人なので基本的に何をスピーカーが話しているのか理解をしてから文章を作ります。言葉を文が並んでいる通りに変換していては、英語だけ聞いている人が聞きにくいからです。 英語から日本語への通訳は、必ずしも同じ…

相手をよく調べる×言語力=通訳

通訳者は言語屋さんだと思われがちですが、それだけでは足りないと思うんですよね。 通訳者は共感する仕事かな、と最近やっと思うようになりました。 もちろん共感したところで言語を扱う能力が十分でなければ、共感したことを相手に伝えることはできないわ…

人生と、そして通訳#2

時間を区切って勉強することにしたのと同時に、 to doリストを大幅に見直しました。 当たり前ですが一つのことに注ぐ力も多くなって集中して出来るようになりました。 そうは言っても、今だからその戦略が上手くいくのだとおもいます。 師匠に教わるようにな…

人生と、そして通訳

パーキンソンの法則。 最近知って時間の使い方を見直すことになりました。 パーキンソンの法則とは、持てる時間がなくなるまで仕事量は増えるというもの。 予習する時間が1時間あれば1時間かかり、30分なら30分かかる。 トレーニングする時間があと2時間なら…

無意識に出来る感覚を、範囲を広げる

参考 Frontiers | Efficient foot motor control by Neymar’s brain | Frontiers in Human Neuroscience ネイマール選手が足を動かしてボールを扱う際、その他のプロサッカー選手よりも使用する脳の範囲がずっと少ない。 仕事でリサーチしていた過程でたまた…

困った顔をしない

訛りの比較的強いスピーカーに関しては、通常よりも多く集中力が必要になります。 集中力以外で必要になるのは、前向きな諦め、つまり自分の普段知っている音が聞こえてこなくても分からない、と思わないことが必要です。わからないもんはわからないのですが…

クリアな音源を確保するところから

最近は英語から日本語への同時通訳に入ることが多く、耳から入る音を大きすぎずしっかり確保したいという自分のニーズがはっきりしまして、オーバーヘッドホンを今は使っています。 同時通訳というものは話しながら聞いていないといけないので、自分の声をか…

You want to know how competent you are? It actually won't matter.

ある研究者と仕事をさせて頂いたとき、思いもよらず共通項があることを知りました。 通訳はやっぱり成長の実感があるんですか、という先生のご質問から話が発展しました。 そんなことは全くなく、成長実感があるのは通訳者を目指しているとき。1度通訳者にな…

英語をうまくなろう

上手いな、聞きやすいな、こんな風に話したい、と思うスピーカーを何度も聞くことで、いつも聞くことで、それがノームに、自分の基準になっていきます。 通訳の勉強をしているときも、卒業してもどんな風に英語を話したらうまく伝わるか、聞きやすいか、手探…

英日同時通訳メモ

こうすれば上手くいく、という方程式が決まっていたらいいのかもしれないけれど、通訳というものはそういう性質なのかもしれない。 通訳は通訳者の性質に大きくよるものだから仕方ない。 それでも自分にとってのこうしよう、という方程式、方針のようなもの…

ABC

基本が侮れないのはどの仕事でも同じです。 通訳の中でも基本単語、基本的な言い回しが侮れないのです。 なぜ侮れないかというと、私たちは頭の中で『これは大丈夫』『これは言える』『これは使える』と思っているからです。 筋肉もずっと使っていると硬くな…

自分の声、知っていますか?

たまには時間をとって、 日英同時通訳、英日同時通訳を録音します。 自分の通訳をディクテーションしてみます。 もしくは元の原稿を見つつ自分の通訳を聴いてみます。 どのくらい正確に、綺麗に出せているか、どのくらい落としているか、確認します。 聴いて…

go rock

この場所に戻るといつも想う 通訳という仕事の楽しさと重みとを知った場所 通訳された指示を元に手を動かす人達をみて、口から出る言葉の重みを知った日々 本人が話しているようだと言われて初めて通訳をして嬉しかった日 そうして通訳の面白みを教えてもら…

言語だけでは通訳は上手くいかない

孔子も『自分であれこれ考えるのは、学ぶことにおよばない』と言っている。多くの本を読み、多くの物事に接し、先入観をもたずに鋭く観察し、真実のありかを求めれば、信じること疑うことはたちまち入れ替わって、昨日信じていたことが疑わしくなることもあ…

3Dで世界をみよう

新聞や雑誌で出会った英単語が分からず辞書をひきますよね。 そうすると多くの日本語訳が丁寧に辞書には出てきます。ありがたいのですが、その英単語のもつ本当の姿が見えないのです。 英英辞書をひくとたとえば二種類の意味があって、それぞれ一行か二行に…

インプット音源

www.csis.org CSISのポッドキャストに関して前回触れました。 通訳訓練にも使えると書きましたが、トランスクリプトが載っているからです。CSISのポッドキャストなだけあって、崩れた文章構成が少ないのもイイです。音声が速いリプロダクションにも使えます…

質の良いインプットでアウトプットを下支え

...You don't have time to learn a lot. The knowledge is just spent... CSIS(戦略国際問題研究所)Center for Strategic and International Studies |のPodcastは視野が広がり、安全保障や防衛分野の背景知識、単語増強に役立ち、通訳訓練にも使えます。…

英語の理解2ー読むことは底上げの前提

英語の理解で 英語力や通訳力は結局理解力と発信力のことだと思うと話をしました。 英語を理解する上で速いものになかなかついていけない人は、リーディングに偏っているかもしれない話をしました。 少し補足します。 読むことは非常に大切です。英語力や通…

リプロダクションの効能

リプロダクションは何度も聴いて完成させるのでなく、一度ですべて再生するつもりでやると効果がグンとあがると思います。 どんな文章がくるか分からないから一回流して聴いてみようとすると、一度で聞き取る緊張感がなくなります。でも逐次通訳の現場ではス…

英語の理解

英語力、通訳力、といいますが、何を意味しているのか。 端的に言うとどちらも理解力と発信力のことだと私は思っています。通訳は、それを違う言語で発信することです。 発信力についてはまた次回以降。 理解力は、 相手の言うことを正しく理解することです…

プロの姿勢

通訳者という職業についていると電車に揺られ通勤、自宅で主婦、学校へ行くなどの通常の生活をしていては直接会わないであろう人たちと接し、さらにそうした方々の声となって通訳をします。 皇室であれば皇族の方々、 官公庁であれば各府省庁幹部から政権幹…