通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

通訳

フリーランスの世界

社内通訳をやめてフリーランスになったら冷たい世界なのかもしれないと構えていました。こんな内輪で喜ぶこともないし、毎日会って声をかけてくれる人もいない、とにかく通訳をして帰ってくるだけ、と。 情けが入らないパフォーマンスベースの世界という意味…

通訳学校をどう選んだか1/6

通訳者になった今の話ばかりでは勉強中の私だったら退屈すると思うので通訳学校当時にどんなことをやっていたか振り返りたいと思います。これまでのブログ記事ですでにどんな経緯で通訳者になろうと思ったかを書いてきました。このブログでのアクセス数が一…

下調べ

実際に通訳をしていてつまずきやすいところは、端的に説明されている資料に現れている単語ではなくて、そのトピックに関する周辺の単語です。 これあまりよく知らないなと思ったら少し調べておく。そうすると質問でツッコまれた時に言葉を尽くして説明するで…

deliberate practice

ぼーっとしようという記事それに続く密度の濃い練習をを書きましたが少し誤解を招きやすい書き方をしたので、もう一度パフォーマンス向上について書きます。 端的に言うと、パフォーマンス向上にはdeliberate practiceとdeliberate restが必要。 deliberate …

密度の濃い練習を

出張は遊びではないとはいえ、それなりにフリーの時間があって、東京での繰り返す慌ただしい日々から解放され、いつもの路から外れて、新鮮な感覚になります。 東京なのにこんなに空が広くて、空気がいつもよりたくさん肺に入るような場所。搭乗フロアから搭…

ぼーっとしよう

今この本を読んでどう休むべきか、少しでもパフォーマンスを上げるために研究中です。Financial Timesでも何度か(それ自体注目されているということだとおもいます)取り上げられていました。 Subscribe to read | Financial Times 通訳を生業にしていると、…

抜かりなく準備を

インターネットがない時代に通訳者をやってみてないので比較はできませんが、今は準備に何でも出来ますね。今日のお仕事でも特に感じました。 クライアントが話す背景や、周辺知識、何を思って語るだろうかということはいまや簡単に調べられます。突然突拍子…

..exquisite.

美しく勝たなければいけない... 仕事中に聞いた言葉です。 スポーツも通訳も同じだと思います。 高いレベルの選手の志というものは、この試合で勝つか負けるか、ではなく 勝つことを前提としたどう美しく勝つかに集中しているものだと知るきっかけになりまし…

be humane

He's just arrived-make sure the door on the hall side locked. Over. Roger that. He's just got on the elevator- he's comin' down in seconds. Over. Roger that. He get out. Roger that. 思ったのは、通訳者はその人の声、だということ。声は身体か…

keep your standard high

服装は自分のためでなく、相手に対して考え身につけるものですよね。プライベートはともかく、仕事では自分の着たいものを着るのでなく、その場に、相手にふさわしい恰好をしないといけません。 夏の街を見渡せばビジネスマンでもシャツの人とジャケットを着…

背景知識

通訳という仕事では、スピーカーが話すことに理解をして、共感をし、違う言語で話します。 通訳者は語学力が優れているから、外国語を聞けば一から何でも理解出来ると思う方がいらっしゃいますが、そうではありません。日本語でも知らないことについて聞いて…

discipline

通訳って難しいなあと自分でやってても思いますが、自分が通訳をオーディエンスとして聴く側にまわったときも特にそう思うのは客観的になっているからだと思います。 なぜかというと通訳は言葉そのものではなく、言葉が持つ雰囲気そのままを伝えることが仕事…

集中しよう

周りに振り回されないって結構難しい気がしますが、自分がやるべきことに集中すると、難しくありません。 変な訳になったらどうしよう、とか、 聞き取れなかったらどうしよう、とか、 バイリンガルのお客様に下手と思われたらどうしよう、とか、 通訳学校で…

スピーディーに、簡潔に

逐次通訳も同時通訳も、全ての情報を綺麗にまとめて一文で出そうとする努力は大切ですが、大抵分かりにくくなります。 同時通訳であれば、日本語に追いつかなくなって途中で文章を捨てるという最悪のケースがあります。捨てるなら単純な文章で情報を出してい…

英語をきちんと聞きましょう

英語から日本語への通訳に関してですが、通訳学校で、そして当然現場ではほとんどの人は当たり前すぎて言わないことがあります。 英語の構文を理解して聞いているかどうか、という点です。 通訳していない時は誰もが分かっています。 英語は単語の羅列を見れ…

通訳現場/学校における身体のいたわり方ー夏編

みなさま夏も真っ盛りですがいかがお過ごしでしょうか。 水分と共に塩分を!とあちらこちらで耳にすると思います。 私は塩分の強い飴に、水を飲む派です。 スポーツドリンク系の甘い水分を摂ると私の場合、食欲の調整が難しいようで、ずっと座って仕事をして…

日英逐次通訳

英語から日本語にするとき、意味をつかんで、日本人であれば話す話し方で通訳をします。英語の文章構成通りには話しません。 日本語から英語も全く同じですよね。こういう日本語を話したから、その文章を英語にすると、、とやっていると、単語数は多くなるし…

いつも100%集中して緊張していこう

どの仕事も人を助けることに繋がります。だから私たちはその対価として報酬を頂いています。 通訳も例外ではありません。 その重みは、お客様の社会的地位も、お客様の人数も、録音されていなくてもされていても、社内通訳だろうがフリーランスだろうが、本…

緊張に、さあ来い精神をプラスしよう

緊張しないんですか、とよく聞かれます。 毎回緊張はしています。緊張していないとミスするので、緊張は通訳と同じ、必要悪です。 たぶん緊張から楽しみへ変えるマインドが大事なのかもしれません。 どうしよう、上手く出来るかなと思うと自分のパフォーマン…

プラスの種は明るみに出さないことで芽が出る

お客様からのプラスのフィードバックは、通訳者の耳に必ずしも届く必要はないなと最近知りました。お客様が思っても口に出さない場合、エージェントまでは伝わっている場合、どちらもあります。 そして何かのきっかけで聞こえてきたり、指名でお仕事を頂いた…

正確で疲れない同通を目指そう

同時通訳を情報も落とさず、相手が不快でない速さでするためには、意味の通訳が必要になる。 常にそのタイプの通訳をするのはまあ難しい。でも努力することは出来る。 そのためにも正しく単語を覚えて増やす必要がある。どんぴしゃの単語はないと思っていて…

同時通訳は相手が聞き取れる速さで

基本的に通訳者は同時通訳の際、スピード調節出来ません。助手席に乗せられているので、ハンドルは握らせてもらえません。 しかし、スピーカーが速いからといって、通訳者も話すのが速くなるか?基本的にはそうなります。スピーカーが速くて自分が見合わない…

同時通訳の流れを、自分の理解不足を理由にとめない。

日本語から英語への通訳は、ネイティブ日本人なので基本的に何をスピーカーが話しているのか理解をしてから文章を作ります。言葉を文が並んでいる通りに変換していては、英語だけ聞いている人が聞きにくいからです。 英語から日本語への通訳は、必ずしも同じ…

相手をよく調べる×言語力=通訳

通訳者は言語屋さんだと思われがちですが、それだけでは足りないと思うんですよね。 通訳者は共感する仕事かな、と最近やっと思うようになりました。 もちろん共感したところで言語を扱う能力が十分でなければ、共感したことを相手に伝えることはできないわ…

人生と、そして通訳#2

時間を区切って勉強することにしたのと同時に、 to doリストを大幅に見直しました。 当たり前ですが一つのことに注ぐ力も多くなって集中して出来るようになりました。 そうは言っても、今だからその戦略が上手くいくのだとおもいます。 師匠に教わるようにな…

人生と、そして通訳

パーキンソンの法則。 最近知って時間の使い方を見直すことになりました。 パーキンソンの法則とは、持てる時間がなくなるまで仕事量は増えるというもの。 予習する時間が1時間あれば1時間かかり、30分なら30分かかる。 トレーニングする時間があと2時間なら…

無意識に出来る感覚を、範囲を広げる

参考 Frontiers | Efficient foot motor control by Neymar’s brain | Frontiers in Human Neuroscience ネイマール選手が足を動かしてボールを扱う際、その他のプロサッカー選手よりも使用する脳の範囲がずっと少ない。 仕事でリサーチしていた過程でたまた…

困った顔をしない

訛りの比較的強いスピーカーに関しては、通常よりも多く集中力が必要になります。 集中力以外で必要になるのは、前向きな諦め、つまり自分の普段知っている音が聞こえてこなくても分からない、と思わないことが必要です。わからないもんはわからないのですが…

クリアな音源を確保するところから

最近は英語から日本語への同時通訳に入ることが多く、耳から入る音を大きすぎずしっかり確保したいという自分のニーズがはっきりしまして、オーバーヘッドホンを今は使っています。 同時通訳というものは話しながら聞いていないといけないので、自分の声をか…

You want to know how competent you are? It actually won't matter.

ある研究者と仕事をさせて頂いたとき、思いもよらず共通項があることを知りました。 通訳はやっぱり成長の実感があるんですか、という先生のご質問から話が発展しました。 そんなことは全くなく、成長実感があるのは通訳者を目指しているとき。1度通訳者にな…