通訳者Mのブログ

通訳と、人生と。

are you ready to talk?

久しぶりにマイクを握った

 

英日逐次は社内通訳の時にもやっていたけど

日英逐次は初だった

 

オーディションを思い出した

 

始まる前のあの数分が嫌だね1番

早く始まっちゃえばいいのに

 

この間と同じで天使と悪魔の会話が始まる

 

天ーどうしよう英語うまく出てこなかったら?

悪ーというか、あなたがしゃべるんではないわけだから。隣にいるスピーカーたちが伝えたいなーと思っていることを、英語で話せばいいんじゃないの?

 

天ーでも即興でなんか来たらどうする?

 

悪ーそんなもんしょうがないよやるしか。だって今さらどうすんの?やるしかないでしょうが。

 

 

ということで、始まってしまえば、アドレナリンが出て、マイクを握って話していました。

 

やっぱり訳さなきゃ、だと失敗するね。

この部分はこういう構文で、なんて考えないで、スピーカーの言いたいことをUFOキャッチャーみたいにつかんで、

それを、話す

春一番が吹いて

言葉には本当に力があって、

口に出せば消しゴムでは消せない

口に出せば一人で歩いていく

そうしてストーリーは出来上がる

 

ヒトが話す言葉の力に感動する毎日なのです

 

**

 

 

 

目が覚めたらあなたの肩にいた

火照ったからだをおこして

列車の錆びついた窓の取っ手を下にひねる

熱い頬に一気に春の風が触れて

 

思い出す

 

 

 

あのときはひとり、列車に乗っていた

 

後ろに流れていく東京の夏

なにごともない昼下がり

心の鼓動が聞こえた

頬がいつまでも火照って

 

 

 

目を閉じると見える

微熱がずっとあった日

 

 

熱は上がりきらないと気づかない、から

五感でたのしんで

音楽は思い出と共に肌に残る

 

どれだけ時が経とうとも 情景がよみがえる

 

路の色

街の匂い

歩くテンポ

自分の気持ちと

風の肌触り

 

 

言われたことがある

人間恋をしていると音楽が心の琴線に触れる、と

 

季節の移り変わりや

空の高さ

髪を揺らす風が伴奏になって

 

今日も音楽を愛するわたしなのです

Wish me luck

坂を駆け上がった

振り返ったらアルプスの山々が見える

瓦屋根のお屋敷が集落となって

 

くるみの木が生える公園を通り過ぎて

女性の腰つきをした松が左手に見えて、馬を玄関につなぎ留める

 

その門に立つと、何年も前、世界大戦の前の記憶がよみがえって

 

 

 

頑強な門をくぐって

 

 

I know where I came from

 

 

私の声がこだましていく

全て山に吸収される 

鉄のようでいて澄んだ空が見えた

 

 

 

 

 

 

 

2017年冬

その駅を出て左手 

竹林が目に入る

ヒールで上るにはchallengingなこの坂を

右手に冷たい、全てに答えが揃っているこの建物へ

髪を高い位置で結んで

 

東京の真ん中でも同じ、鉄の澄んだ空が見えるよ

頑張ります

リプロダクション備忘録

聞こえてきたら、一つくらい単語が認識できなくても、スピーカーが何を云いたいのかを、身体で聴く

 

一応文章の出だしは覚えておく、とっかかりを覚えておくとその後続けやすい

 

数字は、絵として、写真みたいにパシャッと

 

身体が硬くなっていると、英語が入ってこない

 

繰り返さなきゃいけない、ではなくて、

聞いた話を誰かに伝えてあげよう、という気持ちで聞く

venom

3色がマックス

 

足して、足して、鏡を見て、引く

 

慣れれば足さなくても引かなくても

一発で美しいバランスになる

 

 

自己紹介は一発見れば十分

見ればその人の生きてる緊張感が伝わる

 

 

並んで走るということは同じ緊張感で同じスピードで生きていないと、出来ないことだから

 

共に生きるということは同じスピードで火を燃やすということ

 

 

お願いしてもタイミングは合わない

お願いしてスピードはあげてもらうものじゃない

そのスピードは生きてきた集大成だから、お願いして叶うものではないから

 

 

みんな

分かっていても

逆走しないといけないときだって

生きてれば、ある

美しさはその瞬間にある

かつて友人が私のことを、冗談で、control freakだと呼んだ時期があった

 

だからもちろん辞書に載っている意味にはほど遠いけど、何が言いたかったのかって、

私の、何もかも知っていたくて、自分の知らないことが周りに起こるのがとにかく嫌だ、という性格をして、control freak

 

 

 

まあでもcontrol freakには通訳者は務まらない

準備はしていくけど、人間の口から何が飛び出すかなんて予測のしようがない

 

 

 

 

大体、人生なんてコントロールのしようがないから

突然ストレートの剛速球が飛んでくることも

デッドボールが当たることだってある

 

 

コントロールしないといけないところは、要所ではあるけど

 

 

 

来たボールにどう返すかは、考えていたら遅すぎるから

 

 

うんうん唸って考えた訳も、スピーチも、言い訳も、メールの返事も

大体が冴えない

 

 

その瞬間に切り返すから、美しい